Gustav Mahler交響曲第9番パート譜を失ったかもしれないと以前嘆いたことがあった。 去年の秋、 それを保存したハードディスクで IO エラーが発生した直後に システムが異常終了と再起動をした。 何らかの損傷が起きたのは間違いなく、 再び内蔵のデータを読むことは難しそうだったからだ。

しかしほんの数回の再稼動ならばうまくゆけばデータを他のディスクに移せるかもしれないので、 新しいディスクで安定した作業環境と豊富な保存容量を確保できたら救出を試みるつもりでいた。

ようやくその機会が訪れたので恐る恐るディスクを接続しおよそ半年ぶりに回転させた。 大切なデータを収めた /home ディレクトリが入っているスライスをマウントしひととおりコピーをとっていく間、 何も異常は起きなかったので拍子抜けした。 おそらく異常な箇所が別のスライスにあるのだろう。 数年間手を入れ誂えた環境設定ファイルや日常作業に欠かせないスクリプト、 思い出のつまった自作プログラムや写真、 さらには受け取ったたくさんのメールも復活できた。

今さらではあるが、 なぜバックアップをとっておかなかったのか反省しなければならない。 不調のフロッピーディスクドライブはさておき、 DVD+RW ドライブがあったものの故障しがちで生焼けが多く、 高価な DVD+R ディスクを買い足しつつも ISO イメージどまりでなかなか保存作業に踏み切れなかったという事情もあるものの、 その4ヶ月も前に購入した家族共用のノートパソコンに送ればこちらでも安価な光ディスクに書けたわけだから理由にはならない。

しかしディスクに焼いてバックアップするのとは別の方法で損失を免れる方法に移行したところもある。 メールは専ら GMail を使用しているので Google に任せた。 そして先に述べたマーラー交響曲パート譜\TeX データは GitHub - liangtai/gm9p.tex: Music sheets for each players (parts) of the 9th symphony composed by Gustav Mahler. Writtern on MusiXTeX. に送った。 ここは非公開設定も可能なので、 このほかスクリプトやメモなどを Gist.GitHub に置こうと思う。 写真は picasa にしようかな。

どうやら大容量のディスクの使い道は方々からとりよせた GIT や SubversionCVS によるソースツリーたちになりそうだ。