FreeBSD 用 QMMP port を公式 PR すべきかどうかで悩む

FreeBSDQMMP を移植するための port を自主制作してずっと維持更新しています。 現在のバージョンは 0.3.4 です。 これを正式な ports ツリーに入れてもらうべきかで悩んでいます。

初めて port 化した時期はおそらく v0.2.x の頃だろうと思うのですが、 もう記憶があやふやになってしまいました。 でも、 その頃の port はとても中途半端な内容でした。 利用された方をがっかりさせてしまうしろものだったことは間違いありません。 エラーが出てしまえば結局自前でビルド・インストールするのと同じ労力を費すことになりますから。

しかし今年は GIMP-help の ports を作成して公式に取り入れてもらうために指導を受けました。 しかも portlint コマンドで書式の検査ができるので作法に従った Makefile にするのも容易です。 つまり現在配布している port は少なくともインストールエラーのない内容になっているはずです。 でもすぐに公式 ports に加えられる水準にあるわけではありません。

QMMP は豊富なプラグインによりさまざまな外部のライブラリを利用します。 それらの多くが FreeBSDports を経由して既に利用可能ですけれど、 なかには移植時の調整が不完全であったり、 未移植のままのものもまだ少しあります。 音の表情を映像化する projectM プラグインは、 肝心の projectM ライブラリが未移植なので利用できません。 cdda の操作ができるプラグインを有効にしても、 私の環境では動作しません。 とりあえず未移植であった BS2B ライブラリは先に port 化して公式に取り入れてもらいました。 projectM ライブラリは自前インストールで試しましたが、 ビルド方法がややこしいので port 化できていません。 まずはこのような調整の詰めをするという課題があります。

残念ながら、 しかし素晴しいことに QMMP は開発が活発であり、 殊にプラグインはどんどん増えています。 例えば新たに Wildmidi プラグインが開発版に加わりました。 おそらく 0.4 系から登場するでしょう。 やはりこのライブラリも未移植です。 とりあえずこれも自前で port 化してみました。 しかし増えつづける外部ライブラリ対応を追う移植作業が今後もできるか自信がありません。